肩の脱臼(肩関節脱臼)

            肩関節脱臼は前方脱臼が9割?!

肩の脱臼は、肩関節が通常の位置から外れることを指します。これは、急激な衝撃や力が肩にかかった結果、上腕骨が肩甲骨の窩(くぼみ)からはみ出てしまう状態です。以下は、肩の脱臼に関連する主な症状です。

 

  1. 肩の痛み:

  2. 脱臼すると強い痛みが発生します。これは肩の関節が正常な位置から外れ、周囲の組織を損傷するためです。動かすと痛みが増すこともあります。

  3. 肩の形状の変化:

  4. 肩が脱臼すると、関節が通常の位置からはみ出しているため、肩の形状が明らかに変化します。肩が平らになるか、または不自然に突き出たり凹んだりすることがあります。

  5. 動きの制限:

  6. 肩が脱臼すると、肩の動きが明らかに制限されます。腕を上げたり、回したりすることが難しくなることがあります。

  7. 感覚の異常:

  8. 肩が脱臼すると、神経が損傷される可能性があり、腕や手に感覚異常(しびれや感覚の低下)が起こることがあります。

  9. 内出血と腫れ:

  10. 脱臼によって血管が損傷されると、肩周辺に内出血が見られることがあります。また、関節周囲の組織が反応して腫れることもあります。

これらの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡し、診察を受けてください。

肩の脱臼は適切な医療介入なしには改善しないばかりか、さらなる合併症を引き起こす可能性があります。

CAUSE

肩関節脱臼は、肩関節が異常な力や圧力によって自然な位置から外れる状態を指します。これは一般的に次のような原因により起こります。

 

  1. 外傷による脱臼:
    肩関節脱臼の最も一般的な原因としては、直接的な外傷が挙げられます。スポーツ競技中に他の選手とのコンタクトや、自分自身が地面に落下した際の衝撃などがこれに該当します。また、自動車事故や高い場所からの落下などによる急激な衝撃も肩の脱臼を引き起こす可能性があります。これらの事故や怪我は、肩関節に異常な圧力や力を発生させ、その結果として肩関節が正常な位置から外れる可能性があります。

 

  1. 過度な関節の動き:
    肩関節は体内で最も動きの範囲が広い関節であり、そのために脱臼しやすいです。一部のスポーツや活動では、肩が自然な範囲を超えて伸びるか回旋することが要求されることがあります。例えば、野球のピッチングやテニスのサーブなどの動作では、肩関節が極限まで回旋します。これらの動きは過度に行われた場合、肩関節を不安定にし、脱臼のリスクを増加させます。

  2. 先天的な要素や繰り返しの脱臼:

  3. 一度肩を脱臼すると、その肩は再度脱臼しやすくなるという問題があります。これは、脱臼により肩関節を安定させるための組織(靭帯や筋肉)が損傷し、その結果として関節の安定性が低下するためです。さらに、一部の人々は先天的に関節の形状や靭帯の弾力性に異常があり、これが肩関節脱臼の原因となることもあります。

いずれの場合でも、脱臼は通常、強い痛み、腫れ、可動域の制限を伴います。適切な治療とリハビリテーションが必要で、これにより関節の正常な機能が復元され、再脱臼のリスクが減少します。

METHOD

受傷直後

受傷直後

・脱臼の整復

脱臼が起きた場合、最初のステップは「整復」です。これは、脱臼した関節を元の位置に戻す処置を指します。現役の柔道整復師は、患者の具体的な状況や症状、脱臼の程度を評価し、それに基づいて最も適切な整復法を選択します。整復の方法は患者の年齢、健康状態、痛みのレベル、脱臼の種類などにより異なります。適切な手法による整復は、痛みを和らげ、損傷を最小限に抑え、関節の正常な機能を速やかに回復するために重要です。

 

・固定

整復後の次のステップは「固定」です。これは、脱臼した関節を安定させ、適切な位置に保つための手段です。再脱臼を防ぎ、痛みを軽減し、関節の治癒を促す目的で行われます。固定には通常、スリング、ギプス、包帯などが使用されます。固定の方法と期間は、脱臼の重度、関節の種類、患者の個々の治癒能力により異なります。固定は、治癒過程において損傷した組織に余計なストレスをかけず、安全に動きを再開するまで関節を保護します。

受傷初期(~1週)

受傷初期(~1週)

・MATRIX sooma

微弱な直流電流を用いることで、自身の体が持つ自然な回復力、損傷電流の働きを補助します。このアプローチにより、損傷した部位の回復速度を加速し、早期の治癒を促進することが可能となります。

受傷中期(2週~3週)

受傷中期(2週~3週)

・高周波治療器グローブ導子

この療法では、グローブ導子を用いて高周波のエネルギーを流すことで、炎症を鎮静化し、同時に周囲の筋肉や関節の緊張を和らげます。この結果、体の機能の低下を防ぎ、更なる回復を支援することが可能となります。

受傷後期(3週~4週)

受傷後期(3週~4週)

・機能回復リハビリテーション

パワープレートやバランスマットといった最先端のトレーニング器具を用いて、怪我により損なわれた身体の機能を効果的に回復させます。個々の症状に対応した最適なリハビリテーションプログラムを提供し、早期の回復を実現します。

受傷終期(4週~)

受傷終期(4週~)

・動的ストレッチマシン

年齢に応じた適切なエクササイズの提案を行っています。特に、私たちは肩甲骨、股関節、骨盤周囲を中心に、力を抜いて自然に動かせるHOGRELという装置を活用しています。「自分自身の身体を調整する」という理念のもと、体への負担を最小限に抑えつつ効率的な動作へと改善できるようサポートしています。当ジムのエクササイズには、柔軟性の強化、筋力バランスの調整、関節の可動域調整、体感アプローチ、神経伝達の促進、および動作の改善といった6つの効果が期待できます。

FLOW

カウンセリング

カウンセリング

まず始めに、患者さんの症状や生活習慣、運動習慣などを詳しく聞きます。これにより、現在の体の状態や痛みの原因、可能性のある問題を理解することができます。この段階では、患者さんが日常で感じている痛みや不快感について具体的に説明していただきます。

動作確認

動作確認

カウンセリングの後は、患者さんの動きを観察します。立ち姿、歩き方、座り方など日常の動きをチェックし、体のどの部分に問題があるのか、どのように動いているのかを確認します。特に腰痛の場合は、骨盤の位置や姿勢の傾きなど、体のバランスを詳しく見ます。

施術

動作確認の結果を元に、個々の患者さんに適した施術を行います。筋肉の緊張を和らげるマッサージや、関節の位置を正す整体治療などが含まれます。また、痛みの原因となっている部位の触覚情報を改善し、体の「癖」をリセットすることを目指します。

動作指導

動作指導

施術の後は、患者さんが日常生活で正しい動きを保つための指導を行います。これには、立ち方や歩き方、座り方の改善方法、または特定の運動やストレッチなどが含まれます。施設内の芝の上で実際の動きを確認し、必要な調整を行います。

プラン設計

プラン設計

その後、個々の患者さんの状態や目標に合わせた治療計画を設計します。これは、施術の回数や頻度、自宅でのエクササイズ、さらなる指導や治療が必要な場合のスケジュールなどを含みます。

セルフケア指導

セルフケア指導

最後に、患者さんが自宅で行うべきセルフケアの指導を行います。これには、日常生活での姿勢の注意点、ストレッチ方法、特定のエクササイズなどが含まれます。また、生活習慣の改善についてもアドバイスします。例えば、長時間座って作業をする場合の間隔的な休憩の取り方や、寝る前のリラクゼーション方法などです。この自己ケアが、腰痛の再発防止や痛みの管理に大いに役立ちます。

この記事を書いた人

院長 大竹 祐 / オオタケ ユウ

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資格
柔道整復師、NSCA パーソナルトレーナー、IEMA テーピングトレーナー、IEMA 心肺蘇生法
経歴
東京オリンピック・スケートボード競技にトレーナーとして帯同。
趣味
サッカー、フットサル、ブラジリアン柔術、自転車、スノーボード、スケートボード、読書、映画鑑賞
驚きと喜びの声を多数いただいてます!

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