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症状コラム
2025.12.23

休むと治る 走ると戻る アキレス腱 ランナー

「数日休むと気にならないのに、走るとまた違和感が出る」

アキレス腱でこのパターン、ランナーなら一度は経験があると思います。

腫れているわけでもない。

強い痛みでもない。

でも、走り始めやペースを上げたときに、なんとなく怖い。

この状態、かなりランナー特有です。

まず大事な前提として、

これは「アキレス腱が壊れている」状態とは限りません。


むしろ多いのは、アキレス腱が“代わりに頑張らされている”状態です。

ランニングでは本来、

足首・ふくらはぎ・アキレス腱がセットで動いて衝撃を処理します。

ところが冬は、

・足首が硬くなる

・ふくらはぎが張りやすくなる

・走り出しが急になる

こうした条件が重なりやすい。

その結果、

衝撃や伸び縮みの負担が、

一番最後に動員されるアキレス腱に集中します。

休んでいると症状が落ち着くのは、

アキレス腱に強い負荷がかからないから。



走ると戻るのは、

ランニング動作で一気に“本来以上の仕事”をさせられるからです。

ここでやりがちな対処が、

「とにかくアキレス腱を伸ばす」こと。

もちろんストレッチ自体が悪いわけではありませんが、

動けない状態のまま強く伸ばすと、

逆に違和感が残ることもあります。

このタイプの違和感で大切なのは、

伸ばす前に

“ちゃんと使える状態か”を作ることです。

目安は走る前に5〜8分。

やることはシンプルで、

・足首を前後に動かす

・かかとの上げ下げをゆっくり

・その場で軽く足踏み

ポイントは、

伸ばすことより

動かして血流と反応を出すこと

あったまったサインは、

・ふくらはぎの張りが少し抜ける

・歩いたときにアキレス腱を意識しなくなる

・一歩目がスッと出る

この状態を作ってから走るだけで、

アキレス腱にかかる負担はかなり変わります。

それでも

「距離を伸ばすと出る」

「ペースを上げると戻る」

「片側だけ気になる」



こうした場合は、

体の使い方やバランスが崩れているサインかもしれません。

ここで無理をすると、

“走れていた違和感”が

“走れない痛み”に変わってしまうこともあります。

ランナーにとって一番困るのは、

走れないことより

走っていいのか分からない状態

だからこそ、

まずは仕組みを知って、

自分の状態を見極める。

それだけでも、

冬のランニングはずっと楽になるばすです。

この記事を書いた人

院長 大竹 祐 / オオタケ ユウ

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資格
柔道整復師、NSCA パーソナルトレーナー、IEMA テーピングトレーナー、IEMA 心肺蘇生法
経歴
東京オリンピック・スケートボード競技にトレーナーとして帯同。
趣味
サッカー、フットサル、ブラジリアン柔術、自転車、スノーボード、スケートボード、読書、映画鑑賞