感覚のおはなし②~不調はどうやって起こる?~
みなさん、こんにちは!
柔道整復師の川又です。
前回の投稿で、私たちはどうやって体を動かしているのかお話をさせていただきました。
今回は「なぜ私たちの体は不調を起こすのか?」ということを感覚に着目してお話をしたいと思います。
私たちが体を動かそうとするとき、脳は入ってきた情報に対して「安全なのか?」「危険なのか?」と判断をします。
この脳が「危険!」と感じることこそ私たちの体の不調に繋がっていくのです。
この「安全か?」「危険か?」の判断に関わる重要な情報を送るの体の機能が「体性感覚」です。
★前回のおさらい★
【体性感覚】2種類に分けられます。
表在感覚:触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚 →皮膚に存在
深部感覚:運動覚、位置覚、振動覚 →筋肉や腱に存在
※腱・・・筋肉と骨をつなぐ丈夫な繊維(アキレス腱など)
体性感覚は、皮膚に加わる物理的な刺激や今どんな姿勢をしているか、どのように関節が動いているのかなどの情報を脳に入力しています。
皮膚からの刺激や関節の動きなどから入力された情報に対して脳が「安全や安心」と判断すると、正しい動きをスムーズに行いやすくなります。
逆に「それ以上は危険!」と判断すると、脳は体を守るために動きを制限してしまいます。
さらに、「情報が十分に入ってこない」ということも脳は「危険!」と判断をしてしまいます。
脳が「危険」と感じることで、脳は体を守るために筋肉を収縮させ、動きを制限させる指令を出します。
動きが制限される反応がおこり、それが過剰に起こってしまったり長時間続いたりすることによって痛みや張り感などの不調に繋がっていきます。
感覚からインプットされた情報が脳で処理をされ「危険!」と判断されると、動きを制限することによって体を守るアウトプットが起こる。
当院ではこのインプットにアプローチをすることによって改善を図っています。次回は、当院で行っている不調に対するアプローチについてお話をしたいと思います!