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症状コラム
2025.12.13

走り出しだけ足裏が痛いランナーへ|冬に増える“初動痛”の正体

冬になると

「走り出しだけ足裏が痛い」

という感覚を訴えるランナーが増えてきます。

数分走ると気にならなくなる。

日常生活ではほぼ問題ない。


だから「寒いからかな」「様子見でいいか」としがちですが、

この初動痛には、ちゃんとした理由があります。

ポイントは

体がまだ“ランニング用の状態”になっていないこと。

冬は気温が下がり、

足裏・ふくらはぎ・アキレス腱といった

「衝撃を受け止めるバネの部分」が硬くなりやすくなります。

この状態で走り出すと、

本来は足首やふくらはぎで分散される衝撃が、

足裏に一気に集中します。

これが、走り出しだけ痛みが出る正体です。

走っているうちに痛みが引くのは、

体が温まり、関節や筋肉が動ける状態に切り替わるから。

治ったわけではなく、体が追いついただけです。

この状態を繰り返すと、

足底筋膜炎やアキレス腱の違和感など、

ランナーに多いトラブルにつながりやすくなります。

逆に言えば、

この段階で対処できれば、防げるケースも多い。

やることは難しくありません。

走る前に5〜8分だけ準備する。

ストレッチで伸ばすより、動かして温めることが大切です。

目安としては

・足首や足指を動かす

・かかとの上げ下げや軽い屈伸

・その場で足踏み、ゆっくり小走り

あったまった合図は、

・足裏の感覚がはっきりする

・足首が引っかからずに動く

・最初の一歩が重くない

このどれかが出ればOKです。

「体が温まったから大丈夫」ではなく、

足が動ける状態かどうかを基準にしてください。

それでも毎回同じ場所に違和感が出る場合は、

体の使い方やバランスを整える必要があるサインかもしれません。

まずは仕組みを知る。

それだけでも、冬のランニングはかなり楽になりますよ!

この記事を書いた人

院長 大竹 祐 / オオタケ ユウ

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資格
柔道整復師、NSCA パーソナルトレーナー、IEMA テーピングトレーナー、IEMA 心肺蘇生法
経歴
東京オリンピック・スケートボード競技にトレーナーとして帯同。
趣味
サッカー、フットサル、ブラジリアン柔術、自転車、スノーボード、スケートボード、読書、映画鑑賞