感覚のおはなし③~当院が行っている不調へのアプローチ~
みなさん、こんにちは!
柔道整復師の川又です。
前回の投稿で、不調が起こるメカニズムを「感覚」に着目してお話しました。
今回は、当院が不調に対してのどんなアプローチをしているのかお話をしていこうと思います。
当院は不調を改善するために、体に対して「感覚の入力をする」ということが重要であると考えています。
そして、感覚を入力する手段として「施術」と「運動」を行っています。
★「施術」で表在感覚にアプローチ★
私達の体にはたくさんの感覚があります。(感覚のおはなし①を参照してください!)特に表在感覚に「やさしい施術」でアプローチすることによって脳に体の状態の情報を送ります。これらの情報は脳にとっては栄養のようなもので、やさしく触られることや体の情報が入ってくることによって、脳に「安全・安心」という情動(感情)が生まれます。この「安全・安心」という情動がとても重要なんです。
「安心・安全」という情動によって、自律神経の副交感神経が優位になってくれます。副交感神経が優位になった結果、筋肉の緊張をやわらげたり血管の拡張により血流が良くなり、ケガからの早期回復にもつながったりします。
★「運動」で深部感覚にアプローチ★
「運動」でも感覚にしっかりアプローチをしていきます。
体を動かしたりストレッチをしたりすることで、筋肉や腱などに存在する深部感覚から脳に「今の体が動ける範囲や動き」の情報が送られます。その情報が入ってくることによって脳は「安心・安全」という情動を生み出し、くり返し運動を行っていくことによって必要な柔軟性や自分自身で体の動きをコントロールできるようになり不調の改善につながっていきます。
私達の体は、感覚から入力された情報をもとに動いています。
入力された情報から脳に情動が生まれ、体を守る反応をしたり適切に体を動かしたりします。
体の情報が入ってこないことで脳は「不安や危険」といった情動を生み、この情動から体は守ろうと筋肉を収縮させたり呼吸が浅くなったりします。このような状態が長く続くことやその状態で体を動かすことによって不調が生まれてきます。
当院では、情動にアプローチをすることで不調の改善を図っています。その情動を生むために感覚から情報を送ります。
その手段として「施術」と「運動」が必要なのです!